子どもに教えること

 今日はお寺でお念仏を唱える機会があった。

 4歳の娘も連れて行っており、お数珠を渡してこうするんだよ、と手を合わせて見せた。娘はそれを見て、自分も上手に手を合わせて見せた。

 その時、ふと思った。これでいいのかな?この教え方でいいのかな?なぜ手を合わせるか、何をしているのか教えながらさせるべきなのかな?かといって私も、なんとなく「よろしくお願いします。」「いつもありがとうございます。」くらいの気持ちで手を合わせている。宗教的に熱心な家庭でもなかった。ただ、祖父母の家に行ったときには必ず最初に仏壇にお線香を点けて拝み、帰るときも同じく拝む。祖母が般若心経を写経しているのを見て、自分も隣で真似してみたり、兄と般若心経を覚えて何も見ずどこまで言えるか競ったり。その意味や成り立ちを特に理解せず、ただ当たり前に習慣に組み込まれているだけだった。

 仏教やキリスト教など、娘が今後何を信仰するかに口を出すつもりはないが、何かをさせるならば親はそれについてしっかり理解する必要があるのでは、と思う。でも説明して、行動を強制する時点で娘の信仰心に何かしらの作用があるかもしれない。どこまで教えて、どこまでさせるべきか。

 

 子どもを育て始めてから、自分の至らなさが今まで以上に目につくようになった。娘のなぜに、分かりやすく答えられなかったり、自信が持てなかったり。変わらないとな、と思う。